腰からお尻にかけての痛みでお悩みの４０代男性の患者さんがご来院されました。
２０分以上の歩行が続いたり、立ちっぱなす状況が続くと、腰から骨盤回りに痛みが出はじめる。
その後、安静にしていれば痛みは治まるが、１時間以上も上記のような状態が続くと、２～３日間、痛みが残ってしまうとのことでした。
様々な治療院へ通い、整形外科にも行ったが、痛みの明確な原因や、どうすれば治るのかといったことを教えてもらえなかった。
なぜ痛くなるのかもわからない中、ご自身で痛みの事を調べている最中、痛みの専門院を見つけてご来院いただきました。
問診の際も、現状の医療機関や治療への不満を募らせていらっしゃいました。
まずは、痛みが起きる本当の仕組みや原因を細かく説明します。
今、ご自身の身体がどのような状態になっているのか。
なぜ、じっとしてると平気なのに、歩いたり立ちっぱなしになると痛くなっていくのか丁寧にご説明いたしました。
ご本人に話し終え、ご納得いただいた上で、施術を開始。
腰の筋肉は、痛みの専門院Webサイト上の至る所でご説明している通り、筋線維が多く力が強い、文字通り「身体の要」となる筋肉です。この腰の筋肉に緊張(コリ)が起こると、上半身・下半身問わず、様々な場所に「痛み」「痺れ」「冷え」「重い」「だるい」「つっぱる」等の悪影響を及ぼします。
しかしながら、正しい治療法を用いれば、身体の中で最も簡単に筋肉を軟らかくできる部位でもあります。
今回の治療だけでも、患者さんの症状はずいぶんと改善されました。
施術をしながら「痛みの原因・仕組みを説明してくれたのは初めてだ」と話していただけました。
何をどのように実践すれば治るのか、ということにもご納得いただき、今回の患者さんは自分で治す方法を選び、腰痛アカデミーに入会されました。
治し方の指導と普段の生活の注意点をアドバイスし、今回の施術を終了いたしました。
日本の慢性痛治療の現状においては、【科学的に治る】という根拠が示されていない方法・理屈があふれかえっています。治るどころか悪化する方法でさえ平然とまかり通っている状況です。
そんな状況では、痛みで苦しむ患者さんたちも「結局どれが治るの？どれが正しい方法なの？」と降り回されてしまうのも無理もありません。色々な治療（と呼ばれているもの）をご自身の身をもって試すその前に、まずは【痛み】について正しい知識を身につける事が重要であるといえます。
患者さん一人ひとりが正しい知識を身につけていくことで、治らない・非科学的な方法は淘汰されていき、日本の慢性痛治療の現状も改善されていく事でしょう。
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