3.痛みが消える仕組み
痛みの原因は、筋肉の緊張であるとご理解いただけたでしょうか。
では本題の、痛みを無くすにはどのようにすればいいのか?
それは緊張した筋肉を軟らかくすればいいのです。
筋肉を動かすことによる緊張、いわゆる”筋肉痛”の状態は、方法がわかればストレッチだけでも軟らかくなります。
筋肉痛程度の緊張であれば、筋肉を振動させるだけでも軟らかくなりますから、この方法は無料で誰にでも教えています。
これだけ覚えるだけでも、整体やマッサージなど行わずに済みますから、無駄な治療費はかかりません。
動かして緊張した(筋肉痛)場合、乳酸が滞るとお話しました。
筋肉を細かく振動させると、血行が良くなります。
細静脈・毛細血管でのポンプ運動を助け、乳酸の排出を早めるためです。
当然、血行が良くなれば、酸素や栄養も送られるようになります。
しかし、動かさない状態で緊張してしまった筋肉は、
人類が誕生してからこの筋肉を軟らかくすることに成功しませんでした。
当然、私以前の研究者も人生をかけて研究していた研究者もいます。
そして私を含め、多くの人が原因不明の痛みに苦しんできました。
(私は、3つのコルセットを巻きながら14年間です)
人間の生体では研究費用がかかるため、筋肉構造の違うねずみの筋肉の研究をしている人がいるのです。 ある意味不思議ですよね。
しかし、人間の生体の研究はとにかく資金がかかります。
私もだいぶ研究費用がかかりました・・・ これはさておき、
筋肉を軟らかくすると痛みが消える!!
しかし、筋肉を軟らかくしようと考えても、
行ってはいけないこと があります。
【補足】
痛みを感じる筋肉の状態は4種類
1、筋肉を動かすことによる緊張 (筋肉痛)
2、筋肉を動かさないために起こる緊張
3、筋肉の断裂による凝固から、断裂周囲の筋肉の緊張
4、筋肉の断裂を繰り返すことによりおこる石灰化・骨化
1、筋肉を動かすことによる緊張 (筋肉痛)の場合は、問題ありません。
2、3、4の筋肉に対して、絶対に行ってはいけません。
激痛を伴い、最悪動けなくなります。(私も数多く経験しました)
× 揉む
緊張成分は一時拡散するが、5分程度たつと広範囲から緊張物質が集まる。
拡散されただけで排出はされず、周りの緊張成分を集め戻ってくる。
これが、
揉み返しです。 (肩揉み・マッサージなど)
揉み返しは、改善反応ではなく悪化している状態です。
× 叩く
5秒程度は拡散するが、それ以上叩くことで緊張成分が集まります。
肩がこったとき、肩たたきを10回以上行えば痛くなる状態です。
整体などで筋肉に対し行われます。
× 強く押す
一番危険な行動が、強く押すことです。
緊張成分が瞬時に集まる他、最悪筋線維、筋細線維が断裂します。
私も1回断裂し、まったく動けなくなった経験が22歳ごろありました。
「痛気持ちいい」「効く〜」と強く押すと、さらに緊張します。
(指圧など)
× 伸ばす
筋肉が緊張しているときに伸ばす行為は、緊張成分を集めます。
痛みを我慢しながら、「それでもこれをやれば治るといわれたから」と、
痛みを我慢してストレッチやウォーキング、筋肉トレーニングを行うと、最悪筋線維・筋細線維が断裂します。
「牽引をしたら動けなくなった」のは、このためです。
(牽引・ストレッチ・痛みを感じながらの運動)
繰り返しになりますが、筋肉痛の緊張の場合は、ほとんど壊れません。
【余談】
ちなみに良く聞かれるので記載しますが
温熱療法・金属療法・電気療法・ヒアルロン酸コンドロイチンなどの健康食品・漢方・電気・鍼灸・気功などは
改善しなくても基本的には悪化はしません。
体のゆがみを戻しても、筋肉が緊張している限り痛みは消えません。
仙腸関節の調整をしても、筋肉が緊張している限り痛みは消えません。
それと、神様に祈ることも改善しなくても悪化はしないと思いますが。
これらの方法で改善した人もいることは確かです。
”神に祈ったら治った”という人も現実にはいますから。
しかしながら、これらは「治る」と科学的に証明されていないのが現実です。
ここまで読まれてきたらお分かりだと思いますが、痛みを消すには、
筋肉を軟らかくすればいいのです。
筋肉を軟らかくするには、
筋肉内に滞っている緊張成分を体外に排出すればいいのです。
答えは簡単ですが・・・
研究の問題点
1、瞬時に緊張させる強く押す行為など、筋肉をさらに緊張させないこと。
1、筋肉を軟らかくした後、揉み返しのような緊張成分が戻ってこないこと。
簡単に説明すると、
◎ 悪化を一切させないまま、筋肉を軟らかくすること (緊張成分を集めない)
◎ 一度軟らかくした筋肉は、緊張しないこと (緊張成分を体外へ排出)
この2つの達成のために、研究をしてきました。
どの状態の緊張した筋肉を軟らかくするために3,000人以上を研究。
この研究に参加してくれた人は、
どこで治療しても痛みや痺れが消えず治らなかった患者です。
痛みで上半身すら起こせない寝たきり状態の患者 43名
痛みで立つ事、歩くことができなかった車椅子の患者 200名以上
特定疾患(難病指定)の患者や、脳梗塞での半身不随患者まで、病院にも治療家にも見放された重度の患者たちです。
そして遂に、2007年10月に、この方法が確立できました。
筋肉を軟らかくする方法を、
緩消法(かんしょうほう)といいます。
※緩消法とは?:筋肉を
緩めて痛みを
消す方
法
緩消法の利点
◎ 筋肉を軟らかくする段階での揉み返しがない (悪化しない)
◎ 一度軟らかくした筋肉は硬くならない (痛みが消えたら痛み出さない)
【大事なこと】
※個々の筋力以上に運動した場合は、筋肉痛にはなります。
※筋肉痛の場合、乳酸の排出が終われば3日程度で痛みは消えます。
悪化させないまま筋肉を軟らかくできるので、2分程度で痛みが消える人もいますし、痛みによる寝たきり患者でも2ヶ月以内で社会復帰できるようになりました。
現在、多くの患者さんに指導していることは、
腰・でん部・足の痛みや痺れ、いわゆる腰痛を、
腰痛患者自身が取り除く方法、”腰痛緩消法”(ようつうかんしょうほう)です。
本当の痛みの原因と薬害の悲惨な状況、一人で痛みや痺れを取り除ける方法を伝えるために日本各地で講演会・学習会を開催しています。
ここ「痛みの専門院」でも、指導をしています。
お近くでしたら予約していつでも会えますから、ご安心ください。
その他
3、筋肉の断裂による凝固の筋肉正常化方法
この方法は特殊ですので、筋肉の凝固を抱える患者一人ひとりに直接伝えています。
4、筋肉の断裂を繰り返すことによりおこる石灰化・骨化 の再生方法
この方法は特殊ですので、石灰化・骨化した筋肉を抱える患者一人ひとりに直接伝えています。
辛い痛みや痺れ・・・
どこでも治らないからといって諦めてはいけません。
不安なときは、必ずご相談下さい。
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