線維筋痛症と診断されたら│ 【痛みの専門院】腰痛・ぎっくり腰・肩こり・関節痛・片頭痛・腱鞘炎(東京・日本橋)

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線維筋痛症と診断されたら

『 線維筋痛症 』という診断名があります。
診断された場合、不安にならずまずは落ち着いてお読みください。

医学では、繊維質の部位 例えば筋肉のように繊維状でできているものを、
”線維”と表記します。
線維という表記なので、衣服などの繊維と違うように感じますが、全く同じことです。

どういうわけか世間では、『線維筋痛症』が、不治の病 扱いされています。
激痛を伴い治せない とお祭りのようにはやしたて、痛みを伴い不安に感じている患者に対し、さらに不安を大きく煽り立て、団体まで作られる始末です。
事故、怪我をしたわけでもなく、原因のわからない痛みは筋肉の緊張から起こります。

人体構造、筋肉構造の教育をする立場の研究者としてはっきりいえることは、
不治の病ではありません。

【診断名について】
線維筋痛症という診断名から考えてみると、
線維(繊維) + 筋肉 + 痛い + 症状 ということになります。
筋肉は線維(繊維)であり、言葉が繰り返されているのと同じですから、
筋痛症で十分です。
 ※筋痛症とは、筋肉が痛がっている症状
 (頭が痛いときに、病院で頭痛と診断されたのと同じです)
これが筋肉が緊張している状態です。
診断名1つで、患者さんの受け取り方も変わりますよね。
不安のある患者さんも多いと思いますが、まずは安心してください。
   診断名での言葉のあやはどうであれ・・・

線維筋痛症の国内の患者は人口の約1.7% (厚生労働省2004年発表)
診断されていない、推定患者数は約200万人に達するとの報告がありました。
日本の人口は、1億2500万人程度ですから、約60人に1人が訴える痛みは、不治の病による痛みということになります。

痛みがあるため多くの患者は医療機関へ通院するが、原因がわからないまま、医療機関を転々としていると考えているようです。
今まで筋肉の研究・解明はされていませんから、ある意味当たり前の現象になっています。

線維筋痛症という診断名は、この近年で非常に多くつけられています。
診断名を付ける基準があり、基本的にはガイドライン通り薬の処方をします。

以前は、同じ症状でも
「関節リウマチ」「変形性関節症」「変形性脊椎症」「腰痛症」
「痛風」「関節周囲炎」「神経痛」「顎関節症」「うつ病」などなど。
と診断名を付ける医師が多く、中には心の病として精神科や心療内科へ紹介状を出してしまう医師も少なくありません。 痛みがある患者全てに『線維筋痛症」という診断名を付けるわけではありませんから、どのような場合に付くのか簡単に説明します。

1、血液検査・免疫検査では異常が見られないこととします。
 ※関節リウマチなどの膠原病の疑いがないことを確認するため。

2、アメリカリウマチ学会 線維筋痛症分類基準を基にします。
 @広範囲に疼痛(痛み)が確認されること。
 A定められた18箇所の圧痛点を4kgfで押し、「少し痛い」以上を”圧痛あり”とします。 ”圧痛あり”が、11箇所以上
 (※日本では、大腿部(太もも)外側の圧痛も基準になる)

3、3ヶ月以上、疼痛が続く場合

どこでも治らないと訴える患者の場合、3ヶ月以上の痛みは当然ありますから、 3 は省きます。
炎症反応が無く、痛みがあるときは筋肉を動かさないために起こる緊張と判断ができます。

一番の問題点は、 2 の A です。
2、アメリカリウマチ学会 線維筋痛症分類基準を基にします。
 @広範囲に疼痛(痛み)が確認されること。(文字のとおりです)
 A定められた18箇所の圧痛点を4kgfで押し、「少し痛い」以上を”圧痛あり”
  ”圧痛あり”が11箇所以上

 (※日本では、大腿部(太もも)外側の圧痛も基準になる)

9箇所×左右2箇所 = 18箇所の圧痛点 + 大腿部外側2箇所 = 20箇所
線維筋痛症の圧痛点
(画像をクリックすると、別ウィンドウに表示されます)

押す強さは、4kgf ですから、押してみましょう。 (2Lのペットボトル2本分!)
押す力は、4kgf
(女性は指が痛くて支えられないと思うので、力不足です・・・)

これを見た人は、まずは実際に押してみましょう。(私もやってみますね)
※ 注意;初めは軽く押してください。 強く押すと痛みが増します!
 (1) 後頭部;後頭下筋の腱付着部
後頭下筋の腱付着部
私 ; これは痛い!

 (2) 僧帽筋;僧帽筋の上縁中間部
僧帽筋の上縁中間部
私 ; ここも痛い!

 (3) 棘上筋;筋起始部で、肩甲棘上の内縁近傍
筋起始部で、肩甲棘上の内縁近傍
私 ; これも痛い!

 (4) 臀筋 ;大殿筋の上外の側部
大殿筋の上外の側部
私 ; おっと! 飛び跳ねるほど痛い!

 (5) 大転子;大転子突起の後方
大転子突起の後方
私 ; あ”〜 これも痛い!

 (6)下部頚椎;第5頚椎から第7頚椎横突起間の前方
第5頚椎から第7頚椎横突起間の前方
私 ; うわっ! かなり痛い!

 (7)第2肋骨;第2肋骨肋軟骨接合部の外側上縁
第2肋骨肋軟骨接合部の外側上縁
私 ; ここもかなり痛いぞ!

 (8)外側上顆;外側上顆の遠方2cm
外側上顆の遠方2cm
私 ; お”〜!!これもかなり痛い!

 (9)膝(ひざ);内側関節列隙より近位部の脂肪体
内側関節列隙より近位部の脂肪体
私 ; これも痛いのか!

(10) 大腿 ;大腿四頭筋外側部全般

大腿四頭筋外側部全般
私 ; 股関節から膝までどこ押しても痛い!

実際行ってみればわかりますが、4kgfの力で押すことで痛みを感じたら「圧痛あり」、
つまり、こんなに強く押したときに痛みを感じない人は皆無です。
ちなみに私はサッカーもできますしテニスもできますが、圧痛点の全てに「圧痛あり」でした。
11箇所で線維筋痛症のですから、18箇所+2箇所=20箇所あります。

中学1年生、小学5年生、小学2年生の子供に行ったところ、20箇所全てに「圧痛あり」でした。
小学3年生の子供は、2箇所だけでした。
4名の子供に行っても、3名が20箇所に「圧痛あり」です。
ということは、私も3人の子供も『線維筋痛症候群?』なのでしょうか??

『線維筋痛症』と診断名が付く場合、3つ条件がありましたが、まず「圧痛あり」は、ほとんどの人は当てはまりますね。

この圧痛点の9箇所(左右18箇所)は、筋肉と骨の接続部 腱 の場所です。
痛みを感じるときは筋肉の緊張が原因で、筋肉が緊張しているときは腱はさらに緊張し、痛みを増しています。
ですから、少しの圧で押して痛いのは当たり前です。

あと2つは、
■血液検査・免疫検査では異常が見られない
 (筋肉を動かさないために起こる緊張の状態)
■3ヶ月以上、疼痛が続く場合
です。

冷静に考えれば、痛みがある人は誰でも『線維筋痛症』ということになりますね。
ですから、”不安は必要ない”と初めにお話ししたのです。

原因不明の痛みは、筋肉を動かさないために起こる緊張です。
筋肉が軟らかくなれば、当然痛みは消えますので、不安にならないでください。

また、筋肉の特性と、靭帯・腱の特性でも、痛みの原因を詳しく記載していますのでご確認ください。 『線維筋痛症』と診断され、半寝たきり状態だった愛知県の上田さんから
『線維筋痛症』と診断されている方へのメッセージです。
◎上田 ふじえさん 58歳 愛知県高松市神明町   病暦12年
診断名;腰椎分離症 ⇒ 仙腸関節炎 ⇒ 線維筋痛症 ⇒ うつ病

平成10年、46歳ごろから、腰痛やを感じ病院で鎮痛剤や湿布をもらい痛みを我慢しながら生活していました。 診断名は『腰椎分離症』
その間、整体やカイロプラクティックなどに行きましたが痛みはどんどんひどくなりました。
平成17年にとうとう両足に強い痛みが走り、豊田市の名医といわれる医師いる病院で検査したところ原因不明と言われ 『仙腸関節炎』という診断名をもらい、1ヶ月入院しました。
ブロック注射を15回とリハビリを行いましたが、痛みが消えないまま退院。

腰や足の激痛に加え、肩や首・手などにも痛みが出るようになり、他の病院で入院し、 鎮痛剤の他にも硬膜外ブロックを行い、AKA療法や仙骨治療も行いましたが、痛みが消えないままどんどん体が動かなくなって来ました。

悪化していったので、この病院も離れTVで元総理が治ったという東京の鍼治療を行いました。
「通院すれば治る」と言われましたが、全く変化無く止めました。

三重県の病院で『線維筋痛症』と診断され、薬を処方され飲んだとたん、頭がボーっとし、 あまりの怖さに止め、通院することも止めました。

その後、心療内科へ行くように言われ、『うつ病』と診断され、薬を飲み続けました。

愛知県内の大きな病院を含め、30箇所以上の病院に通院しましたが、 とうとう体が動かなくなって来ました。
3年間、頭から足先まで検査、検査の毎日でした。

痛みに耐えながら、インターネットなどで治してくれそうな病院を探し続けて3年。

「誰か助けてくれる人はいないか」朝から晩まで思うようになりました。
痛みに耐えながら立つと下から突き上げてくるような痛みが走り、 全身の痛みで夜も眠れず、歩くこともできず、座ることもできず、 手が震え字も書けず、箸ももてない状況になり、 ご飯を食べるときは突き上げる痛みをこらえ1分程度の間に立って食べる状況。

下半身の激痛がとにかくひどく、 「腰から下を誰かに切断してほしい」と考えるまでになっていました。

そんな時、平成20年 1月24日に坂戸先生に出会いました。
初めて自宅に来ていただいたとき、全ての痛みが消えたわけではありませんが 朝まで眠ることができ、翌日は痛いながらも家事ができました。

今では全ての薬から離れ、みるみる良くなってきて、パートの立ち仕事を朝から晩まで普通の人と同じにこなしています。
お化粧もでき、おしゃれもして楽しく遊ぶことも、笑うこともできます。
もし、この方法を知らなかったら、生きていなかったと思います。
私と同じように必ず結果が出ます。必ず光が差してきます。
今まで治らなかったからと言って、決して諦めないでください。

【追記】
3年間の間に、入院を2回 神経根ブロック注射16回 硬膜外ブロック10回以上、 トリガーポイント注射50本以上、鎮痛剤や湿布は3年以上毎日。
もっと麻酔は行っているかもしれませんが、もうろうとしながらの生活でだいたいの回数です。
注射や、薬を飲み続けた結果、どんどん痛みが強くなり、どんどん動けなくなったのを体で感じました。
上田さん 愛知県学習会にて
【 一番左前が上田さんです。  愛知県の学習会にて 】
薬品の使用について

不治の病といわれる理由は、筋肉を動かさないために起こる緊張の状態を理解していないことにあります。
誰が悪いわけではなく、筋肉を動かさないために起こる緊張のことは解明されていましたが、この筋肉を軟らかくできなかったために、公開されなかったためです。
原因がわかっても、原因を取り除くことができない場合、研究者は公表しないことがたくさんあります。
ですから、お医者さんを責めないでくださいね。

今のまま痛みを我慢していても、いつまでも治りません。
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